売上目標を設定されている会社は多いかと思います。
売上が多いと「おおっ」となるのは事実です。
でも、これは一瞬の事。
特に建設業の方は、売上にこだわっている方が多いです。
こだわった方が良いのは「利益」「回収サイト」「回収手段」です。
売上が多くても、利益や現金・預金がなければ会社としては機能しません。
せっかく売上目標を設定したのであれば、利益目標も設定した方が良いです。
(利益にも、いろいろな種類がありますが今回は省略します。)
A社 売上が5,000万円で利益が100万円
B社 売上が5,000万円で利益が1,000万円
どちらが会社として安定しているか?
A社は100万円もうける為に4,900万円使っています。
B社は1,000万円もうける為に4,000万円使っています。
つまり、100%の利益を生み出すのに、
A社は98%の経費を使ってB社は80%の経費を使っているという事です。
売上だけで比較するとA社とB社に差はありませんが、
利益まで見るとB社の方が効率が良いことが分かります。
さらに、利益があっても会社の手元に現金がなければ経営は苦しくなりますので
回収サイトも長くなりすぎないよう、そして回収方法はすぐに現金化できる方法
であるように取引先との交渉が必要になってきます。
建設業の場合、先に支払いがやってきます。
材料や外注の支払いがあって、その後に売上金額の回収がされます。
現場の規模に波がある場合には、小さな工事の後の大きな工事になると
手元資金が少ないため資金繰りが大変難しくなってきます。
手元資金の余裕等を考えながら、計画をしていく必要があります。
国や地方自治体等の公共工事については前払保証制度がありますが
民間の工事であっても、一定の基準を超える場合には
前金は必ず設定必要に応じて中間金の設定が必要かと思います。