数回にわたって、個人で事業をされている方の
書類整理等について書いてきました。
今回は、個人で事業をされている方以外でも
医療費が多くかかった年に受ける医療費控除について、
病院や薬局の領収証整理について書いてみます。
最初に、H29年分所得税確定申告から領収証提出の代わりに
医療費控除明細書の提出になり、
領収証はご自身で保管という方法になりました。
領収証を税務署に提出しないで、明細書という1枚の集計表を提出することになります。
H31年分までは今まで通りの領収証提出でも構わないのですが、
H32年分からは明細書での提出になります。
今までのような、全体合計を出して領収証を全て税務署に提出し、
医療費控除の申告をするというのは出来なくなります。
ご自身で整理をするのは、もう時間の問題です。
因みに、税理士会等の無料相談会でも整理されていない状態での
医療費控除相談は受けられなくなっています。
医療費関係の領収証整理方法ですが、
STEP1 人ごとに分ける
医療費控除は、同居のご家族全員について受けられます。
まずは人ごとに領収証を分けましょう
STEP2 相手先ごと(病院・薬局)に分ける
STEP1で分けたものを病院や薬局等相手先別に分けます
(日付順に並べなくても大丈夫です)
STEP3 2で分けたものを集計する
2で分けたものについて、集計をします。
H29年分からは、STEP3まで出したものを明細書に記載するという事になります。
合計する時の注意点ですが
1 クレジットカードで支払った場合には引落日で判断するので
年を超えて引き落とされている場合には注意
2 保険金等の入金があった場合にはわかるように書いておく
3 OTC医薬品(セルフメディケーション税制)と一緒にしない
4 診療明細書は不要
セルフメディケーション税制と医療費控除はどちらか一方の選択になります。
医療費控除とセルフメディケーション税制については、
またの機会に書きたいと思います。
両方一緒に集計しないようにご注意ください。