マイホームをローンで購入された方は、
ローン契約時に銀行の方等よりご案内があったかと思いますが、最初の年は確定申告をします。
マイホーム購入の年は色々とすることが多くて、あっという間に確定申告のシーズンになってしまった
というご意見が多いです。
そもそも、住宅ローン控除の確定申告とはどういうことか?を整理すると、
例えば会社員の場合、通常1年間の所得税額の計算は、
会社がご本人に代わって年末調整という形で計算し、納税も給料から差し引いて納付してくれます。
しかし、住宅ローン控除を受ける初年度については少し違います。
会社が計算してくれた所得税の税額には住宅ローン控除が入っていないのです。
いわゆる税金の納めすぎ状態になっています。
そこで、ご本人が住宅ローン控除を入れて正しい所得税の計算をして、
納めすぎた税金を返してもらうという作業が必要になります。
これが住宅ローン控除の申告です。
通常は還付の申告になります。
しかし、税務署が住宅ローン控除の確定申告書をチェックしているポイントは下記ではないかと言われています
1 物件の価格より明らかに少ないローンを組んでいる
2 不動産の持分とローン等の負担者との割合がずれていないか
3 所得に対して高額な物件ではないか?
提出された確定申告書を見て疑問点があるとお尋ねという事で税務署から問い合わせが来ます
税務署は何をしたいのか・・・
贈与があったか否かを確かめたいのです。
ご本人は所得税の還付のつもりで申告し、還付金も振り込まれたのに
贈与に該当してしまい納税になってしまう。
このショックは大きいです。
申告期限内であれば、贈与でも非課税にできる方法もありますし、
贈与ではなく借入であれば、事実関係の証明を出来るよう準備しておく必要があります。
申告書を提出する側(納税者)と受け取る側(税務署)では視点が違っています。
住宅ローン控除の申告は、それほど難しくなく簡単と言われていますが
チェックポイントはかなりありますし、長期間にわたって影響してきます。
視点が違うからこそ、慎重にあるべきだと思います。